色石は多種多様の色を持っており、同じ宝石でも色味が異なります。
例えば、サファイア。青色の宝石であるイメージが強いですが、ピンクやオレンジ、グリーン等様々な色を持っています。同じ鉱物でも赤い色を持つものはルビーと呼ばれますが、それ以外はサファイアなのです。
また同じブルーサファイアでも色が濃いものや淡いもの、紫がかっている青色のものまで、一つ一つが個性を持っており、その色石との出会いは一期一会。
宝寿堂にも多くのお客様が色石を探しにいらっしゃいます。
その中でも、次の4つの軸で選ばれるお客様が多いようですので、是非、ご参考になさってください。
1. 色で選ぶ
日頃のファッションのアクセントとして、好きな色で宝石をチョイスされる方が多いようです。宝石は、色によって与える印象が大きく変わります。同じ青色でも、落ち着いた印象なら深いサファイア、明るい印象なら鮮やかなアクアマリン。微妙な色の違いでも印象はがらりと変わりますので、実際に実物をご覧になって選ばれることをおすすめします。色石の種類は非常に多く、全てを紹介することは出来ませんが、代表的な色と宝石は以下となります。
- 赤ルビー/ガーネット/血赤珊瑚/レッドトルマリン
- ピンクピンクサファイア/桃色珊瑚/インペリアルトパーズ
- 青サファイア/アクアマリン/ターコイズ/パライバトルマリン/ブルートパーズ
- 紫アメジスト/タンザナイト/パープルサファイア/ラベンダー翡翠
- 緑エメラルド/翡翠/グリーンガーネット/ペリドット/アレクサンドライト/グリーントルマリン
- 黄トパーズ/イエローサファイア/シトリン/イエローガーネット
宝寿堂のホームページ上でも宝石の色別に商品を紹介しております。ぜひ、あわせてご参考になさってください。
▼色から宝石を探す
2. 誕生石で選ぶ
パートナーやお子様の誕生日に合わせてプレゼントとしてよく選ばれているのが、誕生石。お守りとして持たれる方も多くいらっしゃいます。2021年に誕生石が追加され、宝石の選択肢が広がったのも嬉しいですね。日本の誕生石は以下となります。
- 1月:ガーネット
- 2月:アメジスト/クリソベリル・キャッツアイ
- 3月:アクアマリン/珊瑚
- 4月:ダイヤモンド/モルガナイト
- 5月:エメラルド/翡翠
- 6月:パール/アレキサンドライト
- 7月:ルビー/スフェーン
- 8月:ペリドット/スピネル
- 9月:サファイア/クンツァイト
- 10月:オパール/ピンクトルマリン
- 11月:トパーズ/シトリンクォーツ
- 12月:ターコイズ/タンザナイト/ジルコン
宝寿堂の誕生石ジュエリーはこちらからお選びいただけます!
▼誕生石から宝石を探す
また、誕生石についてのコラム記事もありますので、併せてご参考になさってくださいね。
▼誕生石とは?
3. 石言葉で選ぶ
花と同じように、宝石にもそれぞれ石言葉があります。なりたい自分に合わせて石言葉で選んだり、普段伝えられない想いを宝石に託してプレゼントしたり、ご自身のスタイルに合わせて選んでみてください。 代表的な宝石の石言葉は以下となりますので、気になるものがありましたらぜひチェックしてみてください。4. 希少性で選ぶ
探検家が探しあてたロマン溢れる宝石。その中でも滅多に発見できない、またはもう採掘が出来なくなった宝石があります。 その希少性と美しさで人々を魅了し続けるレアストーン。ダイヤモンドより高価で、この数年で市場価格が何倍にも跳ね上がっているものも。代表的なレアストーンとその特徴を纏めました。
パライバトルマリン
三大希少石の一つで鮮やかなネオンブルーが魅力的。ブラジルのパライバ州で採掘されたことが発端となっていますが、大粒で高品質のパライバは非常に稀。そのため、ブラジル産のパライバトルマリンは非常に高価で高品質のものは1ctあたり100万円を超えるものも。 アフリカでも採掘はされていますが、色が淡いものが多く、ブラジル産よりも安価で取引されています。
▼商品を見てみるアレキサンドライト
三大希少石の一つで変色効果が特徴。「昼はエメラルド、夜はルビー」と言われ、太陽光の下では緑がかっており、白熱光の下では紫がかった赤みに変化するのが魅力的。ダークでクールな印象の石ですので、男性からも人気の宝石です。また、6月の誕生石、45周年の結婚記念石にも指定されています。インクルージョン(内包物)が少なく、カラーチェンジ(変色効果)がはっきり出ている上質なものは価値があり、高価で取引されています。
▼商品を見てみるパパラチアサファイア
三大希少石の一つで、蓮の花(パパラチア)の様にピンク~オレンジの優しい色合いが魅力。ピンクが強いとピンクサファイア、オレンジが強いとオレンジサファイアとなってしまうため、その中間の微妙な色合いの希少性が人気となっており、値段も格段と高くなっています。
とはいえ、ピンク寄りからオレンジ寄りまで幅があるため、自分の好みに合った色味で選びましょう。
また、鑑別機関によってパパラチアサファイアが出る機関とそうでない機関もありますので、注意が必要です。産地はスリランカとマダガスカルが主産地。ルビーやサファイアもそうですが、通常加熱処理が行われます。この加熱処理が施さなくても綺麗な非加熱ルビーやサファイアは流通量が少なく、高価で取引されています。
タンザナイト
1967年にタンザニアで発見され、Tiffaniy&Co.によって「タンザナイト」と命名されてから瞬く間に人気になりました。市場で取引されるタンザナイトはこのタンザニアでしか採掘されていません。サファイアと類似した石ですが、それとは異なり、角度によって紫がかって見えます。紫がかった青色に加えて、多色性の赤みが見られるものもあり、ミステリアスな印象を纏わせてくれます。また、12月の誕生石にも指定されています。
▼商品を見てみるクリソベリルキャッツアイ
猫の目の様に一筋の光が刻まれる(シャトヤンシー効果)キャッツアイ。アレキサンドライトやアクアマリンなど他の宝石でもシャトヤンシー効果は見られますが、クリソベリルキャッツアイは別格。キャッツラインが綺麗に出ている石や石自体の色がアップルグリーンやハニーカラーで光沢を放つ石は高価で取引されています。2月の誕生石で、和装にもピッタリな宝石です。
▼商品を見てみるアウイナイト
鮮やかなコバルトブルーの煌めきが美しく、ドイツでしか産出されない希少石です。小粒のものしか産出されず、0.1ct未満のものがほとんど。ただ、鮮やかな青色は0.1ct以下でも存在感抜群でアクセントとしてジュエリーに用いられています。ブラックライトを当てるとオレンジ色に発色するのも魅力的。インクルージョンが比較的多い宝石ですが、インクルージョンが少なく、濃くて鮮やかなものほど、高値で取引されています。
▼商品を見てみるインペリアルトパーズ
比較的安価なトパーズですが、インペリアルトパーズは別格。その名の通り、トパーズの中でも皇帝(インペリアル)を意味します。そのほとんどがブラジル産。通常、トパーズは人工処理が施されていますが、インペリアルトパーズはその様な処理を施されておらず、赤~オレンジ~ピンクがかったシェリーカラーが魅力的。多くの色を持つインペリアルトパーズですが、明るくて鮮やかで赤みのあるインペリアルトパーズは特に高値で取引されています。
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人気のある3大カラーストーンのルビー、サファイア、エメラルドも、特に上質なものには名前が付いています。この特別呼称が付いたものは市場価値が高く、高価で取引されています。
※鑑別機関は世界に多くありますが、特別呼称が出やすい鑑別機関も存在します。鑑別機関によっても基準が異なるので、信用のある鑑別機関の鑑別書が付いているものをおすすめします。
ピジョンブラッドルビー
誰もが知っている色石の代表格ルビー。同じ鉱物の「赤」のみがルビーと名付けられ、それ以外の色はサファイアとなります。その中でも透明度が高く、濃くて美しい赤色のルビーのみがピジョンブラッドと名付けられ、価値はぐんっと上がります。さらに、ミャンマー(旧ビルマ)産で非加熱の石が最も高価で取引されています。
▼商品を見てみるロイヤルブルーサファイア/コーンフラワーサファイア
ブルー以外にもピンクやオレンジ、イエローやバイオレット、様々な色を持つサファイア。中でも代表格なのがブルーサファイアです。その中でも、強く鮮やかな濃いブルーは「ロイヤルブルー」と名付けられており、最高品質とされています。 ロイヤルブルーよりも明るめで、鮮やかな色味のサファイアは「コーンフラワー」と名付けられています。こちらも通常のブルーサファイアよりも高値で取引されています。 ルビー同様、ミャンマー(旧ビルマ)産で非加熱の石はさらに価値が上がります。
▼商品を見てみるノンオイルエメラルド
エメラルドはインクルージョン(内包物)が多い宝石です。そのため、含浸処理を施すことでインクルージョンを目立たないようにし、透明度を上げます。ほとんどのエメラルドはこの含浸処理が施されいますが、それがなくとも美しいエメラルドがノンオイルエメラルド。希少性がかなり高く、耐久性も増すことから、値段もぐんと上がります。さらにコロンビア産となれば、価値がさらに上がります。
▼商品を見てみる特集コラム
その他にも色石に関するコラム記事を掲載しております。
是非、ご参考になさってくださいね!
宝寿堂には約700点もの色石のジュエリーやルースが店頭に展示されております。また、もしお探しの色石がございましたらお取り寄せすることもできますので、お気軽にお問合せくださいね。