色石(カラーストーン)の品質

色石(カラーストーン)の品質



宝石=ダイヤモンドと思っていませんか?
地球上には何万年、何億年の時代を経て出来た宝石が多数存在しています。ダイヤモンドはそんな数ある宝石の中の1つ。
古代よりのお守りとして、権力の象徴として、女性の装飾品として、様々な用途で使用されてきた色石。赤色や青色、緑色など多くの色を持ち、カラフルで神秘的。人々の心を魅了してやまない、それが色石(カラーストーン)なんです。



石の品質について

実は色石には明確なグレードがありません。例えば市場では、色が濃い方が高く評価されるサファイアがある一方で、薄めの色味のサファイアがお好みのお客様もいらっしゃいます。市場評価が高い色石がご自身の好みに合っているとは限りませんので、出来る限り自分の目で確かめて購入することをおすすめいたします。
一般的には、色が濃い目かつ鮮やかで内包物が少ないものが評価が高くなる傾向はありますが、全てが当てはまるとは限りません。これがダイヤモンドと違って奥深いところなんです!
とはいえ、知識としては持っておいた方が良いので、ここでは一般的な評価をおおまかに纏めておきます。ぜひ、参考になさってください。

宝寿堂では以下の項目で色石の評価を行っています。
またオンラインショップでも品質を出来る限り理解いただけるように、宝寿堂サイト内のカラーストーンルース商品ページにはこちらの項目チャートを掲載しておりますので、あわせてご確認くださいね。

▼カラーストーンルースを見てみる

1.鮮やかさ

鮮やかな色石は光沢や煌めきを発します。個人的には色石の中では一番重要な項目と考えています。色が鮮やかでないと、せっかくの色石がどんよりした印象になってしまいますよね。一般的に言っても、鮮やかさが強い方が好まれています。


2.色相

例えば紫色寄りや緑寄りの青色など、青色ひとつとっても様々な色味があり、好みも分かれてきます。同じ種類の宝石とは思えないこともしばしば。言葉で表現するのも難しいこともあるので、実際に目で見て確かめていただくのが一番です。


3.明るさ

アクアマリンの様に淡い水色が特徴的な色石もあれば、ルビーの様に濃い赤色が好まれる色石もあり、こちらも様々。同じ宝石でも濃いものが好きな方もいらっしゃれば、淡い方が好き、というお客様もいらっしゃいます。ただ、透明度が高いうえに色が淡すぎると、指輪にしたときに透き通って指の色が見えてしまったりするので、選ぶ際にはこちらも注意が必要です。


4.内包物(インクルージョン)

内包物とは、宝石以外の成分が宝石内部に自然に発生した不純物のことを言います。ダイヤモンドでもクラリティの評価基準で有名ですね。一般的には内包物が少ない方が透明度が高く、評価も上がります。 一方で内包物は宝石の個性として捉えてコレクターから愛されることも。 顕微鏡で撮影した内包物の写真を持たれているお客様もしばしば。 スタールビーなどの様に、繊維状の内包物が六条の光の筋を形成したアステリズム効果(星色効果)が現れるものや、キャッツアイのように猫の目の様に一条の光現れるもの(シャトヤンシー効果)もあり、まさに芸術。 これもまた、色石の醍醐味です。


5.産地

産地によって成分が異なるため、色味の違いが出てきます。例えば、ルビーであれば、ミャンマー産はピジョンブラッドと呼ばれるような鮮やかで濃い赤色が多い一方、タイ産は暗め、スリランカ産は淡めの色味が多く、ミャンマー(ビルマ)産が一番高値で取引されています。高値で取引されている色石と産地を抜粋しておきますので、参考にしてみてください。
  • ルビー:ミャンマー(ビルマ)
  • サファイア:カシミール、ミャンマー(ビルマ)、スリランカ
  • エメラルド:コロンビア
  • パライバトルマリン:ブラジル
  • アレキサンドライト:ロシア


6.特別呼称

非常に美しい色石には、特別呼称が付けられる場合があります。 皆さんも聞いたことがあるであろう有名なものもあれば、レアな特別呼称もございます。
  • ルビー:ピジョンブラッド(鮮やかな濃い赤色)
  • サファイア:ロイヤルブルー(鮮やかな濃い青色)/コーンフラワー(ロイヤルブルーよりも少し明るめ)
  • アクアマリン:サンタマリアカラー(鮮やかで濃い水色)
  • 珊瑚(サンゴ):血赤珊瑚(日本産の真っ赤な色味)
  • ガーネット:デマントイド(鮮やかな淡黄緑色)


7.無処理(非加熱、ノンオイル)

色石の多くは色の改善を目的とした加熱処理が施されています。それに反して、非加熱の色石は改善を施さなくて美しく、高値での取引がされています。ただ、非加熱ということでだけで曇った色石もありますので、そこはご注意ください。
宝寿堂では加熱処理されていても見た目がより美しいものの方を選ぶ方をお勧めしています。
非加熱処理の色石はルビーやサファイアが有名ですが、アクアマリンやパライバトルマリンなどの他の色石でも一般的に加熱処理が施されていますので、この場合も非加熱の方が市場価値は高くなります。
エメラルドに関しては、元々が内包物が多い宝石の為、内包物を見えにくくまた耐久性を持たせるためにオイル含浸処理が施されています。こちらもそのままでも美しいエメラルドについては含浸処理を施されずに市場に出回り、それをノンオイルエメラルドといって、高値で取引されています。


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カラーストーンは種類も多く、その分多くの特徴がありますので、一言でこれ!とは、いいづらいのですが、その分奥深くて楽しんで選ぶことが出来ます。
宝寿堂には約700点もの色石のジュエリーやルースが店頭に展示されております。
ぜひ、お気軽にのぞいてみてくださいね。
また、もしお探しの色石がございましたらお取り寄せすることもできますので、お気軽にお問合せくださいね。

特集コラム

その他にも色石に関するコラム記事を掲載しております。
是非、ご参考になさってくださいね!





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