ダイヤモンドのカットはこう選ぼう!選ぶべきポイントを詳しく解説

ダイヤモンドのカットはこう選ぼう!選ぶべきポイントを詳しく解説



4Cの中で唯一人間の技術が関わる、カット
ダイヤモンドは「永遠の輝き」と言われる通り、屈折率が高く、細かなきらめきを放つ鉱物です。ただ、原石の段階では輝いていません。地球上で最も硬い鉱物であるダイヤモンドを削り、どれだけ輝きを引き出せるか。まさに人間の技術の結晶なのです。
また、ダイヤモンドは正円のラウンドブリリアントカット以外にも、たくさんのカットの種類があります。今回はダイヤモンドのカットについてご紹介しますので、これからダイヤモンドを選ばれる際の参考になさってください。



1.カットとは?

①カットの評価基準(カット評価はラウンドブリリアントカットのみ!)

カットは輝きを表す重要な要素で、丸い形状のラウンドブリリアントカットのみに評価がされます。その他のシェイプ(形)にはカット基準はございませんので、ご注意くださいね。
カットは大きく分けると、全体的なバランスのプロポーション、対称性を表すシンメトリー、研磨状態を表すポリッシュの3つで評価されます。
プロポーションは数値測定でコンピューターによって、シンメトリーとポリッシュは人間の目によって評価されます。

GIA鑑定書

大手鑑定機関の発行する鑑定書でしたら、レポート内にもプロポーションの数値測定結果が図面で表記されています。ポリッシュとシンメトリーも評価が明記され、この総合評価としてカット評価が決まります。
カットグレードは5段階で評価され、輝きが完全に近い Excellent → 非常に良い Very Good → 良い Good → やや悪い Fair → 悪い Poor となります。 シンメトリーやポリッシュも同じように評価されます。両方とも Very Good 以上でしたら、カットグレードは Excellent となります。 また、カット、シンメトリーとポリッシュが全て Excellent の場合には 3EX(トリプルエクセレント)となり、カット基準としては最高クラスとなります。

ダイヤのカットグレード表


②ハート・アンド・キューピット(H&C)とは

プロポーションとシンメトリーが優れているダイヤモンドを特殊なスコープを使って覗くと、テーブル(上)面からは8本の矢(キューピット)が、パビリオン(下)面から見ると8つのハートが見える場合があります。中央宝石研究所(CGL)がハート・アンド・キューピット(H&C)で特許を取得しており、それが広まりました。その他の鑑定機関では、ハート・アンド・アロー(H&A)と呼んでいます。また、鑑定機関でH&Cの鑑定を行った場合は、ハートとアローを撮影した写真が鑑定書に記載されます。
「H&Cがカットの中で最も優れている」と説明している業者もいますが、これは誤解があります。H&Cはある範囲のプロポーションとある水準以上のシンメトリーであれば、カット基準が Excellent でなくても見られます。あくまでカット基準は3EXが最上位となり、H&Cは付加価値の位置づけとなります。
とはいえ、「ハートを矢が射止める」。ロマンティックですよね。 H&CやH&Aは鑑定する際に希望を出さないと検査してもらえません。また、ダイヤモンドを枠に留めてしまうと見えなくなってしまいますので、H&Cの写真をご希望の場合は、ルースを購入する際に確認するようにしましょう。

CGL鑑定書

当社はGIAのダイヤモンドをメインに取り扱っておりますが、中央宝石研究所のH&Cのダイヤモンドも取扱いがございます。在庫につきましては、こちらをご参考ください。

▼宝寿堂在庫のH&Cダイヤモンド

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宝寿堂のホームページに掲載されていないダイヤモンドにつきましても、無料でお探しすることもできますので、ご希望がございましたら、遠慮なく仰ってくださいね。

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③ダイヤモンドのカットの種類

ダイヤモンドは丸い(ラウンド)カットのみと思っていませんか? ラウンドブリリアントカットは最も輝きを引き出すカットですが、実は様々な種類のカットが存在します。ラウンドブリリアントカット以外はファンシーカットと呼ばれています。ファンシーカットの一部をご紹介いたしますので、是非参考になさってください。
ラウンドブリリアントカット

ラウンドブリリアントカット
皆様がイメージするカットがこちらの正円のラウンドブリリアントカット。全部で57または58面体で最大限輝きを放つように計算しつくされたカットです。4Cでのカット基準はこのラウンドブリリアントカットのみになります。

オーバルカット

オーバルカット
丸みを帯びた楕円形が特徴のオーバルカット。ダイヤモンドを縦にセットすれば上品でエレガントに。横にセットすれば、カジュアル感を演出できます。楕円ですので、縦と横の長さの比率は様々。長さの比によって見え方も大きく変わるので、注意しましょう。

ペアシェイプ

ペアシェイプ
洋梨(pear)の形をしているため、pear shape(ペアシェイプ)と呼ばれています。 一方で涙の雫(tear drop)の形にも似ているので、tear drop cut(ティアドロップカット)と呼ばれることも。先端が尖っており、片方は丸みがある形で、女性らしく指をすっきり長く見せてくれるため、女性に人気のカットです。指輪の場合、通常は尖っている方を下に着けるのですが、最近は上向きに着けて楽しまれる方が多いです。

マーキースシェイプ

マーキースシェイプ
両端が尖った縦長の形状をしたマーキースシェイプ。その形状から花びらのモチーフジュエリーに良く用いられています。マーキース=「侯爵夫人」という意味で、昔ルイ15世がポンパドール夫人に侯爵の称号を与え、彼女の笑顔をモチーフに名付けられたとか。 尖った細長い形から、指をすっきりシャープに見せてくれ、指が長い方におすすめです。

ハートシェイプ

ハートシェイプ
その名の通り、ハート型をしたハートシェイプ。フェミニンな印象を与えてくれ、若い女性に人気のカットです。

クッションシェイプ

クッションシェイプ
四角形の角が丸くカットされた形状のクッションシェイプ。枕の様な形をしていることから、ピローカットとも呼ばれています。実は16世紀に考案されてから20世紀初めまで主流のカットでした。柔らかく女性らしい印象を与えてくれます。正方形に近いクッションシェイプもあれば、長方形のものもございます。雰囲気が変わりますので、お好みで選んでください。

エメラルドカット

エメラルドカット
今までのカットは全てブリリアントカットで輝きを重視した煌びやかな印象を与えてくれるますが、エメラルドカットはステップカットの一つで違った印象を与えてくれます。宝石のエメラルドは欠けやすいため、長方形の角を少し削ることで、特有のカットが生まれました。それをダイヤモンドでも採用したのが、エメラルドカット。クラシカルで落ち着いた雰囲気で上品な印象となります。縦にセットするのが一般的ですが、横置きにしてカジュアルに楽しむ方もいらっしゃいます。

プリンセスカット

プリンセスカット
輝きを重視したブリリアントカットと特有の雰囲気のステップカットを併せもつミックスカットの一つで、四角形の角は削らずに尖った形をしています。プリンセスの様な気品のある女性にぴったり、ということでプリンセスカットと名付けられました。正方形の角を落とさず、シャープな印象はそのままに、特有の輝きを楽しめるダイヤモンドで婚約指輪としても人気があります。


多くのお客様はラウンドブリリアントカットを選ばれますが、既にラウンドカットをお持ちの方や、みんなとは違ったデザインが欲しい!皆と違うデザインが欲しい!という場合はファンシーカットダイヤモンドを選ばれるのもおすすめです。
ファンシーカットダイヤモンドの在庫につきましては、こちらをご参考ください。

▼ファンシーカットダイヤモンド

▼宝寿堂在庫のダイヤモンド

弊社のホームページに掲載されていないダイヤモンドにつきましても、無料でお探しすることもできますので、ご希望がございましたら、遠慮なく仰ってくださいね。

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2.どのカットを選べばいいの?

ダイヤモンドの特徴は何と言っても「輝き」。ラウンドブリリアントカットを選ばれる際は出来る限り3EXを選びたいところですが、もちろん3EXはお値段も上がってきます。ご予算内でカラットを重視したいからカットを落とす、という選択肢も入ってくるはず。カットの違いが分かるのも個人差がありますので、明確な基準をお答えするのは難しいです。ただ、これ以上のカットはあった方が良い、というのを今までの経験から率直にアイテムごとで説明させていただきますので、ぜひ、参考になさってください。


①婚約指輪を含むリングの場合

指輪は近くで見る機会が多いので、他のネックレスやピアス等よりも良いカットを選ばれるのをおすすめします。特に婚約指輪など記念のお品の場合、宝寿堂のお客様は3EXを選ばれる方がほとんどです。特にソリティア(一粒ダイヤモンド)の場合は、輝きがより分かりやすいので、出来る限り良いカットグレードのものを選びましょう。ファッションリングの場合でも Very Good 以上のものを選ぶことをおすすめいたします。
ベゼルセッティング(ダイヤモンドを覆うセッティング)等のデザインですと、輝きはあまり重視されませんので、Good でもお楽しみいただけると思います。
ダイヤモンドはお子様やお孫様に譲ることも出来ます。ダイヤモンドはそのまま使用し、リフォームでデザインを変えることが出来ますので、一生物として良い品質を選ばれるのをお勧めいたします。


②ペンダントやピアスの場合

ペンダントやピアスはリングと比較すると近くで良く見る機会は少ないので、リングよりもカットグレードを少し落とされるお客様もいらっしゃいます。カラットが大きくなればなるほど、カットグレードの違いも分かりやすい、ヘイロータイプよりもソリティアタイプの方が違いが分かりやすいなど、カラットやデザイン、個人差によっても変わりますが、基本的には Good 以上のものを選びましょう。

異なるデザイン別カラットの見え方


3.ダイヤモンドの輝きを取り戻すには?
(ダイヤモンドのお手入れ)

ダイヤモンドジュエリーを使用していると、だんだん輝きが鈍くなってきます。
この主な要因は油分によるものです。ダイヤモンドは油と相性が良く、ハンドクリームや皮脂が表面に付着すると、光がダイヤモンドの中に入りにくくなり、輝きが鈍くなってしまいます。アフターケアの一環として、洗浄を無料で行っているお店も多いので、購入した店舗に頼むのが最も良いのですが、ダイヤモンドは硬い鉱物ですので、ご家庭でもきれいに洗浄できます。ダイヤモンドのお手入れ方法をご紹介いたしますので、是非、参考になさってください。

●ダイヤモンドの輝きが鈍くなってきたと思ったら、セーム革やメガネ拭きなどの柔らかい布で拭いてください。
●それでも、輝きが戻らない場合は、以下の手順でお試しください。

<ご用意いただく物>
・カップ
・食器洗い洗剤等の中性洗剤
・柔らかい歯ブラシ
・ぬるま湯
・キッチンぺーパーまたは冷風ドライヤー

<手順>
①カップにぬるま湯とダイヤモンドジュエリーを入れます
②食器洗い洗剤を少量カップに入れます
③歯ブラシをカップにつけ、ダイヤモンドジュエリーを取り出し叩くようにダイヤモンドを洗います。こすってしまうと、ダイヤモンドを留めている爪が浮いたりしますので、叩くように洗うのがポイントです
④ぬるま湯ですすぎあらいします
⑤キッチンペーパーや冷風ドライヤーで水分を取り除きます
(粗めのタオルを使用すると爪が糸に引っかかり、爪が浮いたり、タオルがほつれたしするので、避けましょう)


これで輝きは戻るはずですので、一度、試してみてください。

ダイヤモンドは硬い鉱物ですのでご家庭でもメンテナンスいただけますが、宝石によっては上記方法で洗浄出来ない場合もございます。ダイヤモンド以外の宝石が付いている場合は注意しましょう。

宝寿堂では、洗浄だけではなく、新品仕上げ(リングやネックレス等の枠の部分の仕上げ)も行っておりますので、本当に新品の様に戻ってきます。また、所要時間は約1時間程度ですので、当日中にお返しできますので、是非、お気軽にお立ち寄りください。
また、リングにつきましては、サイズ直しも永年無料です。詳細は以下ご参考ください。

▼宝寿堂のアフターサービス

もっと詳しく知りたい方、ダイヤモンドを実際に見比べたい方は、お気軽にお問合せ・ご来店ください。

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4.まとめ


  1. ■カットは輝きを表す重要な要素
  2. ■ラウンドブリリアントカットのみに評価される
  3. ■評価は高い順から、 3Excellent → Excellent → Very Good → Good → Fair → Poor
  4. ■ラウンドブリリアントカット以外にもファンシーカットという様々な形のダイヤモンドがある
  5. ■リングの場合は基本的には Very Good 以上、ペンダントやピアスでも Good 以上を選ぶのがおすすめ
  6. ■ダイヤモンドは硬い鉱物なので、ご家庭でもメンテナンス可能


5.宝寿堂のダイヤモンド

宝寿堂では、長年にわたってずっとご使用いただくことを念頭に、ジュエリーをご提案させていただいております。
3EX のカットグレードを選ばれるお客様が多いため、ルースの在庫のほとんどが 3EX です。
でも、ご安心ください!お値段はリーズナブルですので、同じ鑑定機関・同じグレードのダイヤモンドが、市場価格の半分から1/3程度の価格で購入いただけます。卸直営店であることのほかに、1店舗運営による徹底的なコストカットで、このような価格設定が実現できております。

GIAおよび中央宝石研究所(CGL)の鑑定機関のダイヤモンドをメインに取り扱っており、 カットは Good ~ 3EX まで常時100点以上在庫しております。在庫に無いダイヤモンドにつきましてはお探ししてご提案することもできますので、お気軽にご来店、お問合せくださいね。

宝寿堂のダイヤモンド取扱いグレード


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