●●●
五大宝石の一つサファイア/
ライラックピンクが美しいクンツァイト
●●●
宝石名 | サファイア | クンツァイト |
---|---|---|
鉱物名 | コランダム | スポジュメン(スポデューメン) |
和名 | 蒼玉 | リチア輝石 |
名前の由来 | ラテン語で「青=サッピールス(Sapphirus)」から由来 | 最初に鑑別した鉱物学者のジョージ・フレデリック・クンツの名前が由来 |
色 | 青、紫、橙、ピンク、緑など | ピンク~紫 |
モース硬度 | 9 | 6.5~7.0 |
産地 | カシミール、ミャンマー、スリランカなど | アフガニスタン、ナイジェリアなど |
石言葉 | 誠実な愛・慈愛・徳望 | 無償の愛 |
効果 | 精神と肉体の安定・冷静な判断 | 優しく穏やかな気持ち・寛容さや思いやりの心 |
お手入れ | ぬるま湯に中性洗剤を入れて、ブラシで洗浄/超音波洗浄 | ぬるま湯に中性洗剤を入れて、柔らかいブラシで優しく洗浄/直射日光を避けて個別保管 |
その他 | カシミール産はほとんど産出されなくなり、高価。濃くて鮮やかなものはロイヤルブルー、透明感があり鮮やかなものはコーンフラワーと、特別呼称がついている。また、オレンジ~ピンクの中間色のパパラチアサファイアは狭い色範囲のため、希少石とされる |
9月の誕生石は皆さまご存じのサファイア。青色が有名ですが、ピンクやオレンジ、緑色まで様々な色がございます。9月の誕生石以外に、みずがめ座の星座石にも指定されています。
もう一つは2021年末に新たに指定されたクンツァイト。20世紀初めに発見された比較的新しい宝石で、ピンク~紫色を呈したフェミニンな印象。 今回はそんな9月の誕生石をご紹介します。
▼その他の誕生石について詳しく知りたい方はこちら
Index
1.サファイア
サファイアの特徴
青色と言えば、サファイアと言われるほど、青色の宝石の代表格であり、和名も「蒼玉」。
そんなサファイアですが、実は青色以外にも紫や橙、ピンク、黄色など様々な色を持つのはご存じでしたでしょうか?
鉱物名はコランダムであり、ルビー同じ鉱物。実は赤色以外はすべてサファイアに分類されます。赤色に近い色味の場合は、鑑別機関によってルビーとサファイアで別れる場合もあり、線引きが難しいところ。
コランダムなので、モース硬度は9と硬く、ジュエリーとしてもピッタリな宝石です。通常加熱処理をすることで美しく発色させていますが、それをしなくても綺麗なサファイアは非加熱(ノーヒート)として市場に出回り、評価が上がります。主な産地はミャンマー(ビルマ)、タイ、スリランカ等。 様々な色、形をもっており、色々なスタイルに合わせられるサファイア。
そんなサファイアですが、実は青色以外にも紫や橙、ピンク、黄色など様々な色を持つのはご存じでしたでしょうか?
鉱物名はコランダムであり、ルビー同じ鉱物。実は赤色以外はすべてサファイアに分類されます。赤色に近い色味の場合は、鑑別機関によってルビーとサファイアで別れる場合もあり、線引きが難しいところ。
コランダムなので、モース硬度は9と硬く、ジュエリーとしてもピッタリな宝石です。通常加熱処理をすることで美しく発色させていますが、それをしなくても綺麗なサファイアは非加熱(ノーヒート)として市場に出回り、評価が上がります。主な産地はミャンマー(ビルマ)、タイ、スリランカ等。 様々な色、形をもっており、色々なスタイルに合わせられるサファイア。
呼称を持つサファイアもあり、いくつか紹介しますね。
■ロイヤルブルーサファイア
ブルーサファイアの中でも最上級と位置づけされているロイヤルブルー。深みのある高貴な青色かつ、鮮やかな輝きを持つ特別な宝石です。通常、濃い青色になれば、暗っぽく輝きも落ちてしまうのですが、ロイヤルブルーはしっかり鮮やかさも輝きも残してくれています。イギリスの公式カラーでもあります。
ブルーサファイアの中でも最上級と位置づけされているロイヤルブルー。深みのある高貴な青色かつ、鮮やかな輝きを持つ特別な宝石です。通常、濃い青色になれば、暗っぽく輝きも落ちてしまうのですが、ロイヤルブルーはしっかり鮮やかさも輝きも残してくれています。イギリスの公式カラーでもあります。
■コーンフラワーサファイア
カシミールが原産で、矢車草の花の色から名付けられたコーンフラワー。同じ青色でもロイヤルブルーは色が濃いため高貴な印象ですが、それよりも少し淡く優しい色合いが特徴。もちろん彩度も高く、輝いているものにのみ呼称が与えられます。現在はカシミール産のコーンフラワーはほとんど産出されておらず、カシミール産はかなり高価となります。
カシミールが原産で、矢車草の花の色から名付けられたコーンフラワー。同じ青色でもロイヤルブルーは色が濃いため高貴な印象ですが、それよりも少し淡く優しい色合いが特徴。もちろん彩度も高く、輝いているものにのみ呼称が与えられます。現在はカシミール産のコーンフラワーはほとんど産出されておらず、カシミール産はかなり高価となります。
■パパラチアサファイア
シンハラ語でパパラチアは「蓮の花」の意味をもちます。オレンジ~ピンク色の中間色のみで狭い色範囲のため、希少石として高値で取引されています。こちらも色味判断となり、鑑別機関によってパパラチアサファイアで鑑別されるかは分かれてきます。ピンクが強ければピンクサファイア、オレンジが強ければオレンジサファイアとなります。 この微妙な色合いは落ち着いた上品な印象を与えてくれ、大人っぽく着飾ってくれます。
シンハラ語でパパラチアは「蓮の花」の意味をもちます。オレンジ~ピンク色の中間色のみで狭い色範囲のため、希少石として高値で取引されています。こちらも色味判断となり、鑑別機関によってパパラチアサファイアで鑑別されるかは分かれてきます。ピンクが強ければピンクサファイア、オレンジが強ければオレンジサファイアとなります。 この微妙な色合いは落ち着いた上品な印象を与えてくれ、大人っぽく着飾ってくれます。
■スターサファイア
光を当てると6条の線が現れるスター効果を有するスターサファイア。このスター効果はインクルージョンによるもので、とろんとした丸みのあるカボションカットによって現れてきます。大きいスターサファイアの産出量は少なくなってきており、地の色が濃くて美しいものは貴重です。
光を当てると6条の線が現れるスター効果を有するスターサファイア。このスター効果はインクルージョンによるもので、とろんとした丸みのあるカボションカットによって現れてきます。大きいスターサファイアの産出量は少なくなってきており、地の色が濃くて美しいものは貴重です。
サファイアの由来
ラテン語で「青=サッピールス(Sapphirus)」から由来です。和名も「蒼玉」ですので、「青」というイメージが非常に強い宝石です。
サファイアの効果
石言葉は「誠実な愛・慈愛・徳望」。
落ち着いた印象のサファイアは夫婦の固い愛情や忠誠の象徴です。
精神と肉体ともに安定させ、集中力と直観力を高め、冷静な判断をできると信じられてきました。
また、結婚のときに使われるサムシングブルーとして、サファイアが用いられることも。そのため、特に海外では婚約指輪にサファイアを選ぶ人も多い様です。誠実な愛を表すサファイアは、恋愛や愛情面でも活躍してくれます。
良好な人間関係を構築したい方や感情を安定したい方にぴったりな宝石です。
落ち着いた印象のサファイアは夫婦の固い愛情や忠誠の象徴です。
精神と肉体ともに安定させ、集中力と直観力を高め、冷静な判断をできると信じられてきました。
また、結婚のときに使われるサムシングブルーとして、サファイアが用いられることも。そのため、特に海外では婚約指輪にサファイアを選ぶ人も多い様です。誠実な愛を表すサファイアは、恋愛や愛情面でも活躍してくれます。
良好な人間関係を構築したい方や感情を安定したい方にぴったりな宝石です。
サファイアのお手入れ
サファイアはモース硬度9と宝石の中でも硬い石として有名です。神経質にならずに、どんどん使ってください。ただ、ダイヤモンドよりは柔らかく、他のジュエリーと一緒に保管することは出来る限り避けましょう。
クリーニングする際はコップにぬるま湯を入れて、中性洗剤(食器洗い洗剤)を少し入れます。その後、柔らかいブラシ(毛が柔らかい歯ブラシなど)を洗剤につけて軽く叩くように洗ってください。ごしごしこする様に洗うと、石を留めている爪が浮いたりするので、叩くように洗うのがポイントです。洗い終わったら最後にぬるま湯で洗い流してください。
細かい汚れを落とすために、超音波洗浄機を使うのもおすすめです。
クリーニングする際はコップにぬるま湯を入れて、中性洗剤(食器洗い洗剤)を少し入れます。その後、柔らかいブラシ(毛が柔らかい歯ブラシなど)を洗剤につけて軽く叩くように洗ってください。ごしごしこする様に洗うと、石を留めている爪が浮いたりするので、叩くように洗うのがポイントです。洗い終わったら最後にぬるま湯で洗い流してください。
細かい汚れを落とすために、超音波洗浄機を使うのもおすすめです。
宝寿堂ではサファイアのジュエリーも多数取り揃えています。ぜひ、宝寿堂のホームページもチェックしてみてください。
▼サファイアのジュエリーはこちら
2.クンツァイト
クンツァイトの特徴
2021年に7月の誕生石として指定されたクンツァイト。まだあまり知られてはいないのですが、20世紀初めにカリフォルニアの鉱山で発見された新しい宝石なんです。
見た目はモルガナイトにも似ているのですが、紫色を帯びたピンク色が特徴で、ピンク色でも大人っぽい落ちついた色味が多いです。
インクルージョンが比較的少ない宝石で大きな結晶が採掘されることが多いため、ピンク色の大きめのジュエリーをお探しの方にはぴったりです。
また、見る角度によって異なった色味を見せてくれる多色性も魅力の一つ。
鉱物名はスポジュメン(スポデューメン)。和名は「リチア輝石」。この鉱物の中でもピンク色のものをクンツァイトと呼び、緑色のものはヒデナイト、黄色のものはトリフェーンと呼ばれています。
宝飾品として用いられるクンツァイトの主産地はアフガニスタンなどの中央アジアとナイジェリア。特にアフガニスタンやパキスタンのクンツァイトは鮮やかで透明度が高い物が多く、好まれやすいです。
見た目はモルガナイトにも似ているのですが、紫色を帯びたピンク色が特徴で、ピンク色でも大人っぽい落ちついた色味が多いです。
インクルージョンが比較的少ない宝石で大きな結晶が採掘されることが多いため、ピンク色の大きめのジュエリーをお探しの方にはぴったりです。
また、見る角度によって異なった色味を見せてくれる多色性も魅力の一つ。
鉱物名はスポジュメン(スポデューメン)。和名は「リチア輝石」。この鉱物の中でもピンク色のものをクンツァイトと呼び、緑色のものはヒデナイト、黄色のものはトリフェーンと呼ばれています。
宝飾品として用いられるクンツァイトの主産地はアフガニスタンなどの中央アジアとナイジェリア。特にアフガニスタンやパキスタンのクンツァイトは鮮やかで透明度が高い物が多く、好まれやすいです。
クンツァイトの由来
カリフォルニアの鉱山で発見された際、この宝石を最初に鑑別した学者のジョージ・フレデリック・クンツ(George Frederick Kunz)の名前からクンツァイト(Kunzite)は名付けられました。
クンツァイトの効果
石言葉は「無償の愛」。
自分を受け入れることで、心の安定を助けてくれます。また、見返りを求めない純粋な愛をもたらしてくれ、優しくて穏やかな気持ちになり、寛容さや思いやりの心を持つことで自分自身の個性をも引き出してくれます。
傷ついた心を癒したい方や、純粋で温かいエネルギーに包まれたい方にピッタリな宝石です。
自分を受け入れることで、心の安定を助けてくれます。また、見返りを求めない純粋な愛をもたらしてくれ、優しくて穏やかな気持ちになり、寛容さや思いやりの心を持つことで自分自身の個性をも引き出してくれます。
傷ついた心を癒したい方や、純粋で温かいエネルギーに包まれたい方にピッタリな宝石です。
クンツァイトのお手入れ
モース硬度は6.5~7.5と比較的硬い宝石ですが、他の宝石と当たると割れてしまいます。
また、直射日光に長時間当てたり、長時間高温の場所で保管すると退色する恐れがあるため、ジュエリーボックスに適温で個別保管するようにしましょう。
クリーニングする際はコップにぬるま湯を入れて、中性洗剤(食器洗い洗剤)を少し入れます。その後、柔らかいブラシ(毛が柔らかい歯ブラシなど)を洗剤につけて軽く叩くように洗ってください。ごしごしこする様に洗うと、石を留めている爪が浮いたりするので、叩くように洗うのがポイントです。洗い終わったら最後にぬるま湯でクンツァイトを洗い流してください。
また、超音波洗浄機の使用は避けるようにしましょう。
また、直射日光に長時間当てたり、長時間高温の場所で保管すると退色する恐れがあるため、ジュエリーボックスに適温で個別保管するようにしましょう。
クリーニングする際はコップにぬるま湯を入れて、中性洗剤(食器洗い洗剤)を少し入れます。その後、柔らかいブラシ(毛が柔らかい歯ブラシなど)を洗剤につけて軽く叩くように洗ってください。ごしごしこする様に洗うと、石を留めている爪が浮いたりするので、叩くように洗うのがポイントです。洗い終わったら最後にぬるま湯でクンツァイトを洗い流してください。
また、超音波洗浄機の使用は避けるようにしましょう。
宝寿堂ではクンツァイトのジュエリーも取り揃えています。ぜひ、宝寿堂のホームページもチェックしてみてください。
▼クンツァイトのジュエリーはこちら