4月の誕生石（ダイヤモンド＆モルガナイト）

ダイヤモンドは炭素からできており、地表深さ160kmと奥深くの高温高圧の条件下で形成されます。鉱物の中で最もモース硬度が高く、天然で最も硬い物質です。そのため、宝飾用のみならず、工業用としても多く使われています。
和名は「金剛石」。金属の中で最も硬い（剛）石、という意味です。
産出はロシアやアフリカ、カナダなどで産出されますが、ロシアの産出量が35％とかなりの割合を占めております。
環境問題から最近は人工ダイヤモンド（ラボグロウンダイヤモンド）も増えてきております。天然ダイヤモンドと同じ炭素で出来ており、見た目もそっくり。
天然ダイヤモンドは地表深くで長い時間をかけて産み出されたものですが、人工ダイヤモンドは工場で数日～数週間という短い期間で生成されます。そのため、人工ダイヤモンドの方が安価で提供されています。
見た目は同じでも結晶構造が天然ダイヤモンドが八面体なのに対し、人工ダイヤモンドは立方晶と結晶構造が変わるので、鑑別に出した際、天然か人工かは明記されますので、ご安心ください。

ダイヤモンドはギリシャ語の「adamas（アダマス）」が由来です。アダマスとは、「何よりも強くて征服しがたい」という意味で、ダイヤモンドにぴったりな意味。adamasの「a」が取れてdiamondになったといわれています。

石言葉は「永遠の絆・純潔・清浄無垢」。
ダイヤモンドは「永遠の絆」の象徴とされているため、婚約指輪や結婚指輪の定番の宝石となっています。結婚指輪には「サムシングブルー」と言って、青いダイヤモンドを指輪の内側に入れる方も多くいらっしゃいます。
その透き通った無色透明は、自分の中の純粋性を引き出し、最大限の力を発揮して願いを叶える、という効果も。
何かを成し遂げたいことがある方、長い夫婦生活を円満に送りたい方におすすめです。

前述のとおり、ダイヤモンドは自然界で最も硬く、ジュエリーにはピッタリな宝石。
とは言え、「劈開面（へきかいめん）」といって、ある一定の方向のみ力を加えると割れることもあります。何しても大丈夫！というわけではありませんので注意しましょう。
ダイヤモンドも他の宝石と同じように身に着けてていると、輝きが鈍ってきます。
そう感じた際は、コップにぬるま湯を入れて、中性洗剤（食器洗い洗剤）を少し入れます。
その後、柔らかいブラシ（毛が柔らかい歯ブラシ）を洗剤につけて軽く叩くように洗ってください。ごしごしこする様に洗うと、ダイヤモンドを留めている爪が浮いたりするので、叩くように洗うのがポイントです。洗い終わったら最後にぬるま湯で洗い流してください。細かい汚れをおとすために、超音波洗浄機を使うのもおすすめです。

心をウキウキさせてくれる優しい桜ピンク。
そんなモルガナイトですが、エメラルドやアクアマリンと同じベリルという鉱物の一つなのです。
最大の産地はブラジルですが、アフリカでも産出されています。
一般的にはオレンジがかった色の薄いピンク色が多いのですが、高品質のものは青みがかった彩度の高いピンク色で高値で取引されています。
2021年に4月の誕生石として追加され、名前が知られるようになり、人気上昇中の宝石です。

モルガナイトは20世紀初めに発見された比較的新しい宝石で、宝石愛好家で資産家のＪＰモルガン氏の名前が由来です。ティファニーの宝石鑑定士クンツ博士がマダガスカルで発見し、モルガン氏に敬意を表して名付けられたそうです。

石言葉は「清純、愛情、優美」。
見ているだけで癒されるこの宝石は心を平穏に保ってくれます。
また、献身的な愛情で人に接することで、幸せな結婚が待っているとされています。精神的な安定を求めている方や、幸せな結婚生活を送りたい方におすすめです。

比較的固いモルガナイトですが、硬い石同士が擦れると傷つく恐れもあります。そのため、他のジュエリーとは当たらないように保管しておいた方が良いでしょう。
輝きがにぶくなってきたな、と思ったら、お手入れをしましょう。
コップにぬるま湯を入れて、中性洗剤（食器洗い洗剤）を少し入れます。その後、柔らかいブラシ（毛が柔らかい歯ブラシ）を洗剤につけて軽く叩くように洗ってください。ごしごしこする様に洗うと、モルガナイトを留めている爪が浮いたりするので、叩くように洗うのがポイントです。洗い終わったら最後にぬるま湯でモルガナイトを洗い流してください。
細かい汚れを落とすために、超音波洗浄器を使うのもおすすめです。ただ、エメラルドやパールなど、超音波洗浄に向かない宝石もございます。モルガナイトの横にエメラルドが付いていたりする場合は、絶対に超音波洗浄は使用しないようにしましょう。